春本番を迎えています。
散歩の途中、田んぼの畦道に黄色いたんぽぽが咲いていました。
私が住んでいるのは千葉県の野田市の近くです。
ご存知の方も多いと思いますが、野田市では毎年のようにコウノトリを放鳥しています。
去年も6月に1羽のコウノトリが大空に翔びたちました。
オスのコウノトリで名前はヤマト。ヤマトは2018年3月30日現在、千葉県の匝瑳市付近にいます。
野田市ではこれまでも6羽を放鳥し、そのうち5羽の生息が確認されています。最も遠くまで飛来しているのは、3年前に放鳥したオスの翔(ショウ)。
千葉県からずいぶんと離れた高知県宿毛市の空を元気に飛んでいるようです。
ヨーロッパでは、「コウノトリが住みついた家は幸福になる」という言い伝えがあります。
長年赤ちゃんを授かることができなかった夫婦が住んでいる家の煙突に、ある日コウノトリが巣を作りました。
コウノトリが巣作りを終え、卵を産み、ヒナが孵って子育てが始まりました。
夫婦はその間ずっと暖炉を使わず、コウノトリのヒナが巣立つまで見守っていたそうです。
そしてヒナが巣立つと、夫婦に待望の赤ちゃんが授かりました。
コウノトリが赤ちゃんを運んでくるという伝説も、ここに由来しています。
私も何度かコウノトリを見たことありますが、どういうわけか、たんぽぽを連想してしまいます。
コウノトリのヒナが生まれるのは3月下旬から4月上旬で、たんぽぽの花が咲く時期と重なっているからかもしれません。
あるいは、たんぽぽも赤ちゃんを授けてくれる幸運の花だからかもしれません。
たんぽぽを煎じた「たんぽぽ茶」は、昔からお乳の出を良くすることが知られています。
そればかりか、コウノトリの伝説みたいに赤ちゃんができなかった夫婦に子宝を授けてくれたという話もたくさんあるようです。
いろいろ調べてみると、たんぽぽ茶を飲むとお乳の出が良くなるのは、鉄分やカリウムなどのミネラルがたくさん含まれているからだそうです。
お乳の元は血液ですから、ミネラル豊富で血行を良くしてくれるたんぽぽ茶は授乳期のお母さんにぴったりなのかもしれません。
野田市のコウノトリ飼育施設「こうのとりの里」からは、今年ヒナが生まれたというニュースはまだ届いていません。
田んぼの畦道に咲いているたんぽぽの花を眺めていると、1日も早く吉報が届かないものかと願っています。