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たんぽぽとは?

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たんぽぽの多くは外来種

暖かくなり、すごしやすい季節になってきました。

私も散歩にと近くの公園に行ってみたところ、一面にたんぽぽが咲いていました。

いくつかのたんぽぽは綿毛を飛ばしていて、春らしい光景でした。

 

春の風物詩のたんぽぽですが、ほとんどが外来種だということはご存知でしょうか?

 

私たちが見ているたんぽぽのほとんどは、セイヨウタンポポと呼ばれる種類のたんぽぽ、もしくはセイヨウタンポポとの雑種だと言われています。

 

セイヨウタンポポは、ヨーロッパが原産地です。

 

ヨーロッパでは、たんぽぽの葉をサラダにして食べるほど親しまれています。

またハーブとしても重宝され利尿作用が高いことで知られています。

 

その外来種のセイヨウタンポポが日本に入ってきたのは、明治時代初期に札幌農学校(現、北海道大学)で食用の試験栽培をするため、米国から持ち込まれたのが最初といわれています。

 

その後、日本全国に広まり、日本在来のたんぽぽが次第にセイヨウタンポポに置き換わっていったのです。

 

しかし、実は一部のたんぽぽは、セイヨウタンポポの侵略を受けませんでした。

 

このことについて名古屋大学の西田佐知子准教授が論文を発表しています。

 

たんぽぽの一部は外来種の侵略を受けなかった

 

セイヨウタンポポの侵略を受けずに、共存しているたんぽぽに東海地方のトウカイタンポポがあります。

 

このトウカイタンポポは、ほかのたんぽぽとどう違うのでしょうか。

 

西田先生らが発表した論文によると、トウカイタンポポはセイヨウタンポポを受粉しないということが分かったそうです。

 

セイヨウタンポポに侵略されている関西地方のカンサイタンポポは、セイヨウタンポポを受粉してしまいます。

その結果、日本在来種のタンポポとセイヨウタンポポとの雑種が生まれていくということが判明しました。

このようにしてセイヨウタンポポの遺伝子がはいったタンポポがどんどん増えていってしまうのです。

 

一方で、トウカイタンポポのように受粉しない場合でも、セイヨウタンポポは増えていくことができます。

 

セイヨウタンポポは他からの花粉に頼らずとも、自分で種子を大きくして(単為生殖によって)、数を増やしくことができます。

 

ですが、トウカイタンポポとセイヨウタンポポが交わることがないので、混血が生まれずに上手く住み分けができているようです。

 

この研究が進めば外来種による自然の汚染を防ぐことにつながる可能性があります。

 

たんぽぽは医学的にも研究が進められている

 

また、先ほどヨーロッパではたんぽぽはハーブとして親しまれていたとお伝えしましたが、かつては日本の「日本薬局方」に含まれており、医薬品として認められていました。

中国では漢方としても用いられているなど、様々な国でその機能性が認められていたのです。

現在でもたんぽぽは医学的な研究が進められています。

たんぽぽの研究が進むことで、自然への影響だけでなく私たちの身体にも素晴らしい可能性を秘めているのです。

 

参考論文:「Pollen-pistil interactions in reproductive interference: comparisons of heterospecific pollen tube growth from alien species between two native Taraxacum species (繁殖干渉における花粉-めしべ間の相互作用:在来タンポポ2種における外来種花粉の花粉管伸長 の比較) 」西田佐知子ら

 

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