生殖補助技術は、日々新たな進歩を行い、
悩めるご夫婦に勇気と結果を与え続けています。
そんな中、グレードの良い受精卵を子宮に戻しても何故か、
なかなか着床(妊娠)しない方のための最近される治療です。
体外受精を行い、受精卵を初期胚移植すると、
5日目には胚盤胞まで成長し、胚の透明帯を破って
中の胚が子宮内膜に進入してきます。
ここで着床が成立すると考えられています。
時に受精卵の透明帯が硬かったり、
厚かったりしますと透明帯を破るのに時間がかかります。
子宮内膜に進入するタイミングが遅くなりますと、
せっかく子宮内膜に進入しても着床しないケースがあります。
そこで胚を移植する直前に透明帯に孔を開けることで
子宮内への着床を早め妊娠率が良くなる治療をアシストハッチングと言います。
アシストハッチングに不安があるかと思いますが、
透明帯は赤ちゃんの一部とはなりませんので問題ありません。