不妊治療に関わる検査は色々あります。
妊娠が妨げられる可能性に対して検査がある訳です。
排卵日に性交したとして、
その性交で妊娠する可能性は、8%程度と言われます。
さまざまな状況により、
卵子まで精子が到達できないケースがあります。
その原因の一つを見るのが、フーナーテストです。
フーナーテストとは、性交後の子宮頚管粘液の中にある
精子の状態を見る検査です。
検査の12時間前くらいまでに性交渉をして、
子宮頚管から粘液を採取して顕微鏡で調べます。
粘液中に精子が確認できないと無精子症や抗精子抗体、
子宮頚管炎などが疑われることもあります。
フーナーテストの判断基準
400倍視野当たりの運動精子数で判定
•優 15個以上
•良 10~14個
•可 5~9個
•不良 4個以下
抗精子抗体
大部分が不動精子の場合、あるいは不動精子しか
確認できない場合は抗精子抗体の存在が疑われます。
抗精子抗体とは、精子の運動能力を落とし
停止させてしまう抗体です(免疫性不妊)。
フーナーテストの結果が不良だと、
抗精子抗体検査が必要になる場合があります。
フーナー検査で、ほとんどの人は痛みを感じません。
もし感じるとしても我慢が出来ないほどの痛みではないでしょう。
子宮頚管粘液の粘度が強いと精子の運動量が落ちてしまいます。
生理周期の中では、粘液の粘度がサラサラになる排卵日が1番適しています。